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January 16, 2005

北の零年

アンチ・ラストサムライの渡辺謙の姿を見た。

1月16日の日曜日の夜。本牧で鑑賞した北の零年

僕の狭い部屋の本棚に並ぶ本のなかで、読みかけて放ってある1冊に、池澤夏樹静かな大地がある。けっして小説がつまらないのではなく、時間がとれずなんとなくそのままにしているだけなのだけど…。
その「静かな大地」と同じく、明治初期、淡路から北海道・静内の地に移住した稲田家の人びとの苦労を描いた映画だと予告編で知った。それで足を運んだわけだ。

映画の主役、吉永小百合の相方を、昨年ラストサムライを演じた渡辺謙が演じる。

「ラストサムライ」では、新政府においても天皇への忠義を重んじ、武士道の論理で内乱を正当化する架空のサムライ(時代設定からするとモデルは西郷隆盛のはずなんだけどね…)。
一方こちらのサムライは維新後の混乱のなか、故郷を離れ未開の地に移住し、結果として新政府に騙され棄民された人びと。架空ではない、史実にもとづいた存在。

「ラストサムライ」では、武士道に殉じて死んだサムライ渡辺謙が、「北の零年」ではサムライを捨て、仲間と家族を裏切って姑息に生き延びる。
「ラストサムライ」も「北の零年」も、舞台はまさに同じ明治10年なのだ。

しかもラストサムライのモデル西郷隆盛が起こした西南戦争のために、人びとから馬や物資を徴用する新政府の木っ端役人となって現われる。これは、もしかして痛烈な皮肉を込めた設定なのかと見ていて思ってしまった。

それにしても、吉永小百合である。
あまりに凛としすぎ…。カッコよいのだ。

気になったところとしてこの映画は、吉永小百合を中心に登場人物が周りを取り囲む学芸会的シーンが多かった。わりと、一つのシーンで起承転結をおさめることが多いと思った。
殿が来て、帰って、絶望して、踊って、気を取り直して、がんばるとか。あるいは、馬を徴用に来て、いざこざがあって、怪我をして、馬が逃げて、役人が帰って、土を掘って、馬が帰って来て、大団円とか。
現実には数日にわかれて起きると思うのだけど。全部1シーンで起こる。

でもこればかりは重箱の隅をつつくような指摘に近い。
ま、映像表現の仕方としてはこういうのもありなのだろう。


最近のマイブーム(って、死語か?)。

それは、TVKである。テレビ神奈川
僕が住まう神奈川県の地域放送だ。UFHの42チャンネルになる。

なかでも絶妙に抜群に面白いのが、sakusaku
平日朝、7時半から放送されている。出演はいまをときめく20歳の木村カエラだぎゃ。そして謎の人形キャラ、増田ジゴロウ
毎回繰り広げられるジゴロウの辛口トークに早朝からはまってしまい、なんとなく見始めたのは2002年頃か。相方が木村カエラではなくあかぎあいだった時だ。

しかし、これがいったい何の番組なのかはよくわからなかった。
アパートの屋根の上とおぼしきセットに座って、木村カエラとジゴロウと、そしてゲストがトークするというスタイルがメインだし。
ただ、ゲストとしては突然一青窈が出てきたり、ローカル放送に似つかわしくない大物が登場するなあ、とは思っていた。

そしてgoogleでWebサイトを検索して知った。音楽バラエティー番組と銘打たれていたのだ。
なんと、sakusakuは、音楽バラエティーだったんだ。
道理で、最新の楽曲の紹介やら、アーティストがゲストとして呼ばれることが多いと思った。
疑問解決!

さて、もともと僕は、他の地方から就職のために首都圏に出てきた。いまは横浜市内に居を借りて住まい、毎日都内の会社に通っている。
平日はほとんど寝るためだけに帰り、かろうじて土日をぶらぶら過ごすだけの土地。
神奈川県に何の根っこもないだけに、困ったことに、この土地で起きているできごとというのがわからない。

そういうわけで、地域の情報を仕入れるために、FM横浜を聴く習慣を始めた。
(その以前は横浜ウォーカーなんか毎号買っていた。けど、三十路に入るとさすがに読者層から外れているのか、内容についていくのがつらい。もう何年か買っていない)。

それと同じように、TVKやマンションに入ってくるCATVのYOUテレビをぼーっと眺めていたりする時間をとる。根無し草の人間にとって、地域の情報を仕入れるのは打ってつけだ。
神奈川県に根ざしたメディアがあって、よかった。

このように親しみ始めたTVKだが、最近、sakusakuと並んでお気に入りとなるもう一つの番組を見つけた。
みんなが出るテレビだ。

これは、女子大生が神奈川の口コミ情報についてリポートするという内容の番組。
木曜日の夜10時からが放送時間で、あと金曜日の午前零時からも再放送されている。

僕は、むかしNHK教育で放送されていた土曜倶楽部が好きだったし、もともと名古屋をフィールドに学生メディアの編集に関わった。そんなこともあって、向こう見ずでちょっと上昇志向の若者が何かを企画したり、考えて行動する、そういうスタイルは嫌いではない。

加えて、女子大生である。

おお。

女子大生なのだ。
そういえば、最近まわりにいないものが女子大生なのだ。

思えば僕も大学生の頃には、あえて意識しなかったんだけど、女子大生の友達はたくさん存在していた。
その当時、女子大生は、ふつうに会話をする相手だった。飲みにも行けば、映画やドライブなどでご一緒もした。でも、いまはいない。
いったい彼女たちはどこに消えてしまったのか?

ま、大学時代に女の子の友達を作れば、それはみんな女子大生の友達…あまりにもあったりみゃあだ。
しかし、気づけばその当たり前だった環境が遠い彼岸の彼方なのだ。そうなって久しい。
(なんと、かつて女子大生だった僕の友達たちは、負け犬と称される世代になりつつある…。いや、自分もね)。

…思うに、彼女たちは、人生に一瞬関わって過ぎ去る存在なのだ。そう、いわば、一つの風だ。
(なんじゃそりゃ)。

その風のように過ぎ去った存在が、TVKの「みんなが出るテレビ」に、いた。
僕は懐かしいまなざしで、ブラウン管を眺めている……( = =) トオイメ
(おいおい)。

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Comments

大水君、こんにちは。女子大生との縁ないですか。。。そりゃそうでしょうなぁ。
僕も、blogをはじめて若い娘さんにコメントしたりしていますが、いつの間にかできてしまった一線を越えて交流できないですね。。。

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