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April 06, 2005

ハウルの動く城

ハウルの動く城でございます。

何の予定もない休日には、暇つぶしに一人で映画を見に行くのが僕の過ごし方。
だけどこういう話題作になると、実は見に行くのがわりと遅めになる。

なぜかということで結論を先に言っておけば、話題作って、誰かを誘って見に行けるんじゃないかと思っちゃうんだよね。

そもそも、映画で人を誘うのって、定番のように見えて、実はなかなか難しいことだ。
その理由だけど。ご存知のように映画にはジャンルというものがある。アクション、SF、恋愛、コメディ、アニメーションなどなど…。
そして、人によって好みとしているジャンルは異なってしまう。

だから映画で人を誘うのって、既に十分相手のことを知っている場合をのぞくと、けっこう気を遣うわけだ。

僕について言うと、あまり見ないジャンルの映画で誘われたとしても、領域を広げるよい機会だと思って(といいつつ、本音は誘われること自体が嬉しいので)ご一緒させていただくことが多い。
けど、全ての人がそのような選択をするかは限らない。

しかし、あまりそういうことを気にしないで済む作品というものがある。
いわゆる、話題作というものだ。
話題作というと、好みのジャンルかどうかは置いておいて、とりあえず話題になっている。そのことで見に行く必然性が既にそこに存在している。

それに、話題作はだいたい万人に受けるように予め作られているから、見てからなんじゃこりゃ、と思うこともそれほど多くない。
そう、僕はだいたい映画については、変なポイントについてコメントをつける癖がある。僕のことをよく知らない人と見に行った場合には、屁理屈をこねまわす人という印象を与えるおそれがかなりある。
まあ、できるかぎり言わないよう気をつけるんだけどね。

万人に受ける映画というのは、なんじゃこりゃと思うことになる可能性は少ない。
仮にそのように思う場面があったとしても、万人に受けているのだから間違っているのは己だろうと言って自分を言い聞かせることができる。
(えーと、僕は屁理屈をこねくりまわすくせに、常識とか体制というものにはいたって弱い。長いものにはまかれろ、寄らば大樹の陰という人間なのだ。…まあ、でなきゃサラリーマンなんてやっていないわけだが)。

つまり、僕自身にとっても失敗のリスクが小さい。

そのような事情に、話題作というのは、人をお誘いするにはうってつけと思われるわけだ。

さらに、逆説として話題作を仮に一人で見に行った時のことを考えてみる。
ひっきょう、劇場にカップルやファミリーがたくさんいる。
そんな空間に一人で入り込むと寂しさもひときわになってしまう。
これはなんとしても、どなたかお誘いするしかないではないか!

毎回毎回、そういう思いに至るのである。

とにもかくにも、話題作は人を行動させる力をもつ。

そして、日本映画における話題作の筆頭。
それはなんといっても宮崎駿アニメであることは衆目の一致するところ。

かつて、未来少年コナンアルプスの少女ハイジを作っていた頃とは打って変わって、日本を代表する映画監督にのし上がってしまった宮崎駿氏。

1,000万人規模の人が見に行くという、その作品。

“アニメ=オタクのもの”という図式が完全になくなったわけではないが、宮崎駿アニメだけは別枠である。
えー、ルパン三世・カリオストロの城風の谷のナウシカが初公開された頃はたしか、そんなもの見に行くのは大いにマニアックな人扱いされたような気がするんだけど。
でも、いまやそうした過去の作品までさかのぼって、一般人にとっての名作とされている。

現在では3年にいちどくらいのペースで公開される宮崎駿アニメ。
多くの人が待ちわびる期待感に反するような、その製作のペースの遅さは、RPGのドラゴンクエスト・シリーズに匹敵するであろう。
その公開のタイミングといえば、それはそれは貴重な機会であるわけだ。

しかし…。

これは、宮崎駿アニメ以外の話題作でもよく経験することであるが……。

今回もまた、結局どなたへのお声がけにも成功することはなかった。。
ちゃんちゃん。

とほほ。

_| ̄|○
_| ̄|○
_| ̄|○

というわけで、公開開始から何ヵ月かたったある日。そろそろ見ておかないと上映が終了するんではないか。まあ、べつにいまさら見に行かなくてもいいだろうけど…しかし、話題作なだけに今後いずれかの席で話題に上ることも多いと思われ。
現代人の一般教養として、見に行っておいたほうが得策であろうなあ。そんな計算が働いて、映画館に足を運んだ。

こうして4月の初めに見たハウルの動く城

さて。
一つ言わせてもらってよいでしょうか。

上に掲げた、話題作は、なんじゃこりゃと思うことはない、という論旨とは矛盾するのだけど。
あるいは、万人が正しくて僕の常識のピントがずれているということの証明の一つなのかもしれないけど。

最近の宮崎駿アニメって、本当に面白いですか?

いや、つまらないとは思わないけど…ただ本当に、1,000万人規模の人びとが物語に面白さを感じたり、描かれたテーマに感動したりする内容なのでしょうか?

正直に言うと、僕はもののけ姫以来の作品は、話のよさがさっぱりわからないのだけど。

かつてはそうでなかった。

天空の城ラピュタなんて、冒険アニメの最高傑作だと思う。見ていてすごくわくわくするし、その気持ちは大人になっても変わることがない。
(ただ、人は不要にたくさん死ぬけど)。
となりのトトロは、言わずもがなで、日本人のハートをくすぐる風景にとんだお話だ。
そして、僕がいちばん好きなのは、魔女の宅急便
最後の飛行船を助けるシーンでは、がんばれキキ!と、思わず声を挙げて応援しそうになってしまったものだ。

そう、かつての作品はわかりやすかったのだ。

しかし、最近の一連の作品は、わからないことだらけ。
不可解のオンパレード。

もののけ姫。これはナウシカの裏返しだということだけはわかった。が、この内容でみんなが気持ちよく見られているものなんだろうか。
千と千尋の神隠し。よいお話だとは思うけど(おまけに、千尋の声を柊留美ちゃんがやっているところには“萌え〜”なんだけど)、、なんでお父さんとお母さんは豚になり、ラストではなぜ、大当たり〜♪で元に戻れるのだろう。うーん。。。

そして、ハウルの動く城
ここに至って、その作品世界への不可解な思いは頂点に達した感があるのです。

わ・か・ら・ん。

なぜ、そんなに大多数の人が見に行っているのかが、わからない。

どうなんでしょう。
やっぱり、間違っているのは僕の感性なんでしょうか。

_| ̄|○

…これって屁理屈

_| ̄|○

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Comments

みずみずさんお久しぶりです。名古屋の人妻、おけいです。
GREEより飛んできました。きちんとコラム形式になってておもしろいですね~。さすが!全部読んじゃいましたよう。

してハウル。もう、同感です。実はどうしても見る気がおきなくて、きっと劇場で見ることはないのでしょうが、もののけ(紅の豚も個人的にはイマイチです)から意味がわかりません。ワクワクしないですもん。

でもどこかの雑誌で読んだのですが、やはりもののけ姫以降、明確な方針として視野を海外へ向け、コンペで授賞したり海外で上映されることでのステータスと増益を狙っているのだそうです。

それを指揮しているのが高畑さん(だったかな?)で、今回のハウルの動く城も宮崎監督は天空の城ラピュタのような冒険活劇にしたかったのに、企画の段階で、もっと意味を持たせるようなストーリーへかなり変更を余儀なくされているのだとか。

真偽のほどはわかりませんが、やっぱりわたしは単純でもいい。夢やロマンが欲しいんです!!

ところで今日話題の、真夜中の弥次さん喜多さんを見てきました。感想は長くなるので置いておいて。
隣の開演間近の劇場をチラリとみやれば熟年のマダムだらけ。マダム率8割と見ました。上映されるその名を確認すれば甘い人生。byイ・ビョンホンなのでありました。

Posted by: おけい | May 08, 2005 12:47 AM

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