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July 10, 2005

めざめの方舟

も、“萌え”だ。愛・地球博…。

seto_aichikenkan2今回は、瀬戸愛知県館のコンパニオンさんの姿を眺めていて、萌えてしまった。
7月10日、愛・地球博瀬戸会場でのできごと…。

あぁ、いかんいかんっ。

こんなふうに“萌え”とかなんとか、したためていると、また僕のキャラが誤解されてしまうわな。
ふだんはマイペースながらソツなく仕事をこなすビジネスマンを演じているというのに。

その努力が水の泡となりかねない。
ビミョーな歳頃なのだ。用心しなければ。。

って、なら書くなよっ。
ごほごほ…。


●オヤジ惑わす愛知万博

さてさて、今回も愛知万博です。

2005年日本国際博覧会。このイベントは、僕のなかではかなりなマイブームになりつつある。
このたび帰省して第2回愛・地球博ツアーを決行した。

suenohara実は5月の初め、ゴールデンウィークのさなかに大阪の友人といちど訪れたのだけど(その時のブログ)、広い会場を十分に回りきれず、もう一回行きたい気分が高まってきていたのである。

なにせこの万博、僕の実家からは第三セクターのローカル線、愛知環状鉄道で一本で行けるところでやっているのだ。地元最大のお祭り、足を運んでおかなければ損というものだ。

そういえば、会場で出会った光景なんだけど、NEDOパビリオンで行列している時に耳にした会話が記憶に残る。

僕の父親くらいの歳頃のおじさんが、パビリオンの待ち行列に一人で並んでいた。そして、近くにいる同年代の夫婦(らしき客)とこんな話を交わしていたのだ。

「万博なんてやる前はどうでもいいと思っとったけど、いざ始まってみたらもういてもたってもおられんくなってねえ…。こうして一人でたびたび来てしまうんですわ」

おじさん、ほんと楽しそうだ。地元・愛知県は小牧の人らしい。

その気持ちが、よくわかるのだ。

この博覧会は、たとえば東京の人にあえてお薦めするものではない。首都圏には、万博に足を運ぶまでもなく他に楽しいスポットがたくさんあるもんね。
でも、愛知県の人にとってはこれまでにない最大規模のイベントだ。とりわけ、こうした中高年の人も楽しみとして訪れることのできる貴重な空間なんである。

自分の人生のうちで、自分の地元で万博が開かれたら、そりゃそうだろうよ。
いわゆる中年のおじさんを、こんな子供のような純粋な気持ちにして駆り立ててしまう。むむむ。さすが万博、あなどりがたし。

そして僕も、ビビッドに反応してしまった一人といっていいんだろう。地元を離れて東京にいるからこそ、かえって見ておかなければ、という思いが強くなるのかもしれない。


●瀬戸愛知県館に萌える

ということで繰り出した愛・地球博ツアー。
今回は大学時代のヘタレな後輩、N山君と一緒に足を運んだ。

setokaijoそれで、行ってみたかったのは、まだ訪れていない瀬戸会場

いちど訪れた人から、瀬戸会場から入って、ゴンドラに乗って長久手会場に移動するルートがなかなかよかったと、聞いていたのだ。
この地・海上の森で当初、万博の開催を計画しつつ、自然保護を考えて主会場を変更した。そういうことを含めてこの万博のテーマ的なところが説明されていて、なかなかいいですよ。そんな話だった。

万博八草駅から、バスで瀬戸会場に向う。にぎわう長久手会場と違って、明らかにすいている。

そして瀬戸愛知県館

待ち時間もなく、パビリオンに入場する。
そのシアター森の劇場。森のさまざまな生き物の営みを大画面に映し出しつつ、ナレーションのなかでこの万博のコンセプトが説明されていた。

この内容。僕は、素直に感動したよ。

結局のところ、2回訪れてあちこち見て回ったなかで、このパビリオンはいちばんいいな。
派手さはないわけだけど、わかりやすいメッセージで、きちんと説明すべきことを説明しているじゃない。こういうストレートなものは、この館だけでしか見られない。

seto_aichikenkan1おすすめです。瀬戸愛知県館
けっして、コンパニオンさんに萌えていただけではないのである。

そういえば、愛知県館プロデューサーは、僕の尊敬するノンフィクション作家、山根一眞さんであるらしいですね。ほほう。

瀬戸愛知県館に続いて瀬戸日本館を見た後(なにせ、瀬戸会場のパビリオンはこの2館しかないのだ)、モリゾーゴンドラに乗って長久手会場に向う。

住宅地の上空を通る時には、住民のプライバシー保護のためという理由で窓ガラスが一瞬にして曇る
ああこのガラスのしくみは、会社のオペレーションセンターにもお客にデモするために入っていたよなあ、と思い出したりする。


●長久手会場を歩き尽くす

長久手会場では、前回見られなかったゾーンを中心にあちこち歩いた。
(どうでもいいことだけど、元来尾張のローカルな地名である長久手がこれほど注目されるのは、秀吉と家康が戦った小牧・長久手の戦い以来ではないかしらん)。

satsukitomeiまずはグローバル・コモンを散策して、前回は見られなかった国々のパビリオンを訪れたり。

サツキとメイの家…の入場券はもちろん手に入っていないので、近くの展望台から外観を眺めたり。
しかし“万国”博覧会の目玉の出し物として、国産アニメの舞台を再現して見せるって、なかなかにスゴい感覚であるよね。
世界に向けて堂々オタク大国を宣言!?

jrJR東海のリニアモータカーの車両のなかに入ってみたり。
知らなかったんだけど、これ山梨実験線の車両をそのまま持って来ているんだね。なんと理系ココロをくすぐられることじゃありませんか。

そして、なぜかコンパニオンのお姉さん方もせいぞろい〜♪
超電導リニアモーターカーと美女。実にシュールな光景であることよっ。

あともういっぺん、冷凍マンモス見に行ってみたり。
(ほんと、理系ココロをくすぐられるよなあ)。

あっちこっち行ったり来たりして、歩いて歩いて歩いた気がするなあ。けっこう疲れたがねー。
ふぅう。


●押井守のせいでどっと疲れる

今回、企業パビリオンで訪れたところの一つが地元の企業による共同出展、夢見る山だ。
そのなかの、めざめの方舟

これ、押井守の監督によると聞いた。
おおっ。そう聞けば、21世紀のオタク大国に生きる住民としては、ぜひとも見てみたくなってしまうじゃありませんか〜。
ガッ。整理券ゲット!

し、しかぁ〜し。

観覧直後。正直、なんだこれは、という思いを抱いてしまった。
むむ。万博という、老若男女が訪れる場でイノセンスみたいな映像表現を見せて、どうするというのだ!?

あの映画もかなりマニアックだったわけだけど…ここは映画館よりもはるかに幅広い年代層や趣向の人びとが何の予備知識もなく訪れるんですよ。しかも、何時間も行列した後に。

いきなり変テコな人形たちが多数陣取る部屋に連れてこられて、何の説明もなく延々と鳥の目から地表を見下ろした映像を見せられて、時間がたったらハイおしまい、とされてもなあ。
う〜ん。周りにいたおばちゃんたち、全然意味がわからず戸惑っとったがね。僕らも、おばちゃんたちほど露骨に文句垂れる勇気がないだけで、全く同じ思い。

この、愛知県の片隅で上映するにはいささか前衛的過ぎる、老若男女が相手としてはかなりミスマッチな映像作品を鑑賞した後、出口を抜けると押井守監督のメッセージが記載されたポスターが貼られていた。

oshii「この万博の話が来た当時は「イノセンス」を作っている真っ最中だったし、仕事の範疇としては門外漢だし、何より、万博ってイヤな記憶しかなくて、最初は「うーん」て感じだった。昔、テレビアニメの仕事に飽きて、つくば博だったかの、あるパビリオンの短編アニメを作ったんだけど、良かったとか悪かったとか、お疲れ様もご苦労様もなんのリアクションもなくて、それが堪えた。こんな手応えのない仕事だったらテレビのほうがいいやって。そのあともう一回ヒドイことがあって、万博には二度と近づかないことに決めてたんだけど、アニメの仕事にうんざりしてたし、話を聞きに行ったら「なんでも好きに大胆にやって欲しい」とか言われて、色気が出ちゃったんだよね。でも、フィルムとかで映像を納品して終わる仕事だったら、やらなかったと思う。それじゃいつもの仕事と変わらないし、万博の映像が批評とは無縁でつまんないということでは、懲りてたからね。」

これが、この作品についての前口上なのか〜。
なんだか、どっと疲れた。

素直に、普通に単純で、みんなが楽しめる映像でよいのに。

少々並んで整理券を手に入れて、本当は他に観覧したいパビリオンもあったのだけど、行列に並んでいると整理券で受け取った時間とかちあいそうだから、めざめの方舟のほうに来た身としては、けっこうガッカリしてしまった。

企業パビリオン、これに限らずお金はそれなりにかかっているに見えるわりに、アトラクションとしては??という内容がたまにあるので、気を置くことができないんであるよ。拍子抜け覚悟で行列しないとね。


●帰途へ

そうこうしているうちに日も暮れてきた。
この後は、NEDOパビリオンを1時間ばかり行列した後に観覧した。ここでも、展示されているロボットが“動かない”という事実に、軽く拍子抜けを覚えつつ……とはいえ、一連の映像などは無難に万人に理解される内容のものであったわけで、そこはセーフだった。

expo_night夜の博覧会会場を歩きつつ。
(パビリオンはだいたい9時まで、博覧会会場は10時まで営業している)。

モリゾー、キッコロのグッズに群がる大衆で混雑するショップで、僕らもそんな一般ぴいぷるにすっかり溶け込んでお買い物。

そして愛知環状鉄道で帰宅の途に着いた。


結局この日の最大の発見はやはり、めざめの方舟に脱力…ということではなく。
愛・地球博瀬戸会場は、なかなかによいということであった。

森を見て、萌える。ムフ。
これ、最強。

こんな醍醐味を味合わせてくれた瀬戸愛知県館。これは万博最大のアトラクションといって、過言ではあるまい。

他の人もそう感じるかというと、ちょっと保証できないけど。
まあ、でも人出も少なくまったりモードの会場だから、いいんじゃないかな。そう思いました。


 ☞ 前回・ファースト万博訪問記はこちら
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