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July 03, 2005

宇宙戦争

ださくてカッコ悪いトム・クルーズが、ひたすら逃げて逃げて逃げ回るお話だった。

newsweek050706宇宙戦争
おなじみ、H.G.ウェルズ小説を原作とした、映像大作である。

映画の内容は、珍しくあまりぱっとしない男を演じるトム・クルーズが宇宙人たちの攻撃から愛する家族を守りつつ、ひたすら逃げる話。
逃げるが勝ちとはこのことか。いや、負けているけどね。
(そういえば、マイノリティ・リポートでもトム・クルーズは逃げ回っていたなあ。もっとも、この映画ではカッコよい役回りだったし、話の途中から反撃に転じていたけど…)。

とはいえ、ラストはあれですよ、あれ。もはやあまりにも有名になっている原作に忠実に従っています。
これはよい…かな?

ちょっと心配するのは、小説のラストを知っている人なら納得できるけど、知らない人が見るといささか強引な幕引きに思えるかもね。
トム・クルーズ演じる主人公が娘を連れて逃げ回ってようやく街に到着すると、唐突にエンドを迎えてしまう…。ストーリーとしてはいささか尻切れトンボな印象はぬぐえない。

でもSFの金字塔である原作がそうなんだから、むやみに手を加えるよりはましなんだろうなあ。
というか、このラストを採用しなければ、ウェルズ小説を原作にしているとは言えなくなっちゃうよね。もう一つの柱、火星人が攻めてくるという設定はこの21世紀においてはいまさら採用できないわけだし。

うん。


ところで、みなさんはこの銀河に、いわゆる宇宙人と呼ぶ存在がいると思いますか?

ちょうど、OCNブログ人のなかのコーナーの一つ、ブログ人のトラ場宇宙人っていると思う?というテーマで意見を募っていた。

これによると、「いるかも?」という人は、93.8パーセント。「絶対いない」という人が6.2パーセントだそうだ。

これ、“いると思う/いないと思う”という選択肢ではなくて、“いるかも?/絶対いない”という回答のとり方なので、前者の回答が多くなるというのはわかる。
それにしても、みんな宇宙人はいると思っているわけですね。
これはやっぱり、アレですね。あの、矢追純一さんの功績といえるんじゃないでしょうか。

ふむふむ。

じゃ、僕の意見はどうか。

僕が信じていることについていうと、実は“絶対いない”派なんだな。

少なくとも、この銀河のなかにはいないだろう、と思う。

もちろん、いてほしいという思いもあるし、ファーストコンタクトものを描いたSF作品ってものはそれなりに楽しんでいるんだけど。
一方で、あくまで感覚だけど、生命の誕生や進化というのは、簡単には起こりえないのではないかと思うんだよね。それこそ奇跡の上に奇跡を重ねたような偶然の上にあるものなんじゃないかと思っている。

だから、思う。
この銀河系にいて生命が発生したのは、地球だけ。この銀河における知的生物というのはわれわれだけ。
われわれが滅んだら、この銀河における知的生物の歴史はおしまい。
それがこの宇宙の現実。
人類の責任重大。

僕はそう思っている。

もちろんこれは僕の思い込み——信仰であって、他の人がどう思うかまでは干渉しない。それに現実がこの通りという確証もない。でも、同じくらい、というかそれ以上に地球以外に知的生物が存在するということの確証もないと思っているのだ。

だから、僕の考えを改めるとしたら、そうですね、他の惑星に生物が発生した痕跡が見つかるとか、宇宙において地球以外の知的生物の活動が発見されるとか。
そういう画期的な発見があったら僕は喜んでそれまで信じていたことを捨てようと思う。


hiroiuchu昨年の夏。こんな本を読んだ。

広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由」。

「みんなどこにいるんだろうね?」
そう科学者フェルミはつぶやいたという。
このことから名付けられたパラドックス。

宇宙には無数の星が存在する。だから、地球外文明(ETC)との遭遇があってもよさそうにも関わらず、私たちは出会っていない。
これがフェルミのパラドックスで、これまで数々の科学者がこの難問に挑んできた。

この本では、著者が選び抜いた50の理由が、3つに分類されて説明されている。その3つとはこうだ。
「実は来ている」。「存在するがまだ連絡がない」。そして「存在しない」。

そして最終的に著者が抱いている考えは——。
みなさんは何だと思います?

いずれにせよこの本は、現代科学の成果を後追いできる、とても知的な刺激に満ちた書物であった。
僕が2004年に読んだもののなかで、間違いなく最も面白かった本の1冊として推薦できます。

宇宙戦争を鑑賞したら(あるいは、スター・ウォーズ エピソード3でも、はたまた矢追純一のUFOスペシャルでもよいんだけど)、ぜひこの本を書店で探して、セットで読んでみよう。

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