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August 18, 2005

お見合い放浪記

omiai_1NHKBSの連続ドラマアンコールで、「お見合い放浪記」を放送していた。HDDレコーダーで毎回欠かさず録画して、観てしまった。

 お見合い放浪記
 http://www.nhk.or.jp/drama/archives/omiai/

ああ。NHKはなんでこんなタイムリーな時期に放映してくれるのか。


実はこれ、わりと面白おかしくもなかなかに切実で、歴々の連続ドラマのなかではモスト・オブ・観てしまった1本なんである。

omiai_2水野真紀が主演で、 「お見合いでも、ときめいた恋をして結婚したい」とさまざまな男性とお見合いを繰り返す、というお話。
思えば、放送時は初めて僕がお見合いを2、3回か経験した頃。男女の違いはあれ、けっこう自分の身の上に重なるところもあり…。すっかり水野真紀演じる永沢ゆずに感情移入していた。

ただ、世間的には「ロッカーの花子さん」などと違ってたいして話題にもならず、よって続編の制作もDVD化もアンコール放送もされず。
僕はとても残念に思っていて、「お見合い放浪記」をもう1回観たい、永沢ゆずにもう一度会いたい、というのがかねてからの願いだった。

だが、そんな僕の願いとは裏腹に、衝撃的なことがこのドラマの放映後に待っていた。水野真紀がなんと、後藤田代議士(いまは前・代議士か)と結婚してしまったのである。
それを聞いた時、僕は同志を失った気がした。水野真紀、お前もか。う、裏切り者ぉっ。°°・(>_<)・°°

そして。

メラメラ……恨みはらさでおくべきか〜 (by 魔太郎)

今回、お星様に僕の祈りが通じたのか、念願かなって再放送とあいなった。なにせいまも盆暮れの時期になりゃあ、決まって母から「お見合い」というタイトルのメールが届く身…。
そうやって、何回か挑んだ結果はいかばかりといえば、現在の僕は独身であることから自ずとおわかりのとおりであろう。
聞くなっ(耳に蓋)…聞かないでくれ〜゜(´□`。)°゜。ワーッ。

だからこそ、いまも身につまされるドラマなのである。


それにしても…。

ふとしたはずみでこんどお見合いをするという話をこぼすと、女性はさっと聞き耳を立てるよね。
わりと早い時期に結婚した女性なんかとくに。こうのたまう。
「私もいちどでいいからお見合いしたかった〜」

何ゆうんとるんじゃゴルァ! て感じである。

この腐女子が〜…ケッ。

その時彼女たちの脳内は、和室のイメージでも思い浮かべているに違いないのである。 鹿おどしの水を打つ音が“カッ、コーン”て響く、あのシーンだ。

ドラマの観過ぎだって!

こっちは、遊びじゃないんだYO!

まあ、ステレオタイプなお見合いのイメージを抱くのは勝手なんだけど、実際にはそういうものはない。
だいたい見合いは地元でやるんである。僕の田舎には、そんな立派な施設はない。

そんな格式ばったものはなく、せいぜいホテルのロビーで会うのが関の山。場合によってはファミリーレストランとか近所の喫茶店とか、さまざまだ。
庶民には、庶民にふさわしい場というものがあるのだ。


さて。また話が変わるけど。

もう30代後半にさしかかろうとする先輩の独身男性がいる。
つねづね結婚を希望しているので
「なら、お見合いはどうです?」
と向けると
「いや、やはり恋愛でないと…」
「見合いの話も親から来るけど、ことわっているんだよね。そしたらあまり話が来なくなってきたな」

バッコ〜〜ンッ
いったいあなたは、いまさら何をゆうてんだ! \(`O´)/

いや恋愛でもいいよ、なら相手を見つけてきなよ。
現実が伴っていないのに自ら手段を閉ざしていったいどうするのだ? ハァ〜。

実際のところ、お見合いって、出会いの形の一つでしかなく。

だから、やることそのものは他の出会いの形とあまり変わらない。
ナンパ、出会い系サイト、ねるとんパーティー、合コン、友人の紹介…。出会いにはいろいろあるけど、結局やることは男女で二人の時間を作って食事でもしながら、あれこれ話を合わせていく。それは同じだ。
お見合いもしかり。

ちょっとだけお見合いが違うのは、間をコーディネートする人がいるということ。同じような家庭環境の男女が会うよう予め調整済みだ。だから変な人に会う確率はほぼ皆無。
これがナンパや出会い系や合コンだと、どんな痛い目に遭うかわからない。

そう、実はお見合いって、すごく安心で、なおかつ楽なのですよ。
他の出会いの形だと、二人の時間に持ち込むまでにすごい労力を払う。メアド聞き出したり、電話かけたり、どこか行かないって話しむけて、なんとかウォーカーとか読んで女性が喜びそうなスポットを探したりして…。

見合いはそういう面倒な過程一切なし。「見合いするか?」 イエスかのノーで応えて、イエスだと日付と場所が即決まって、そして当日、紹介されて10分後には「では後は二人だけに」と言われて。
何の労力もなくエスカレーターに乗っていれば、二人っきりのサシの時間になるんだよ。他の出会いの形でこれまで費やした努力は何だったんだ!?

だから、思う。先輩だって、食わず嫌いはやめて、まず経験してみればいいのだ。
なんでも、一つのチャンスと思って取り組んでみることだ。
といってもお見合いは、本人の努力でできるものじゃなく、親の人脈に依存する。そういうつきあいを持たない親もいるので、だから誰でもできるものではない。でもだからこそ、できる縁があるなら、やってみたほうがいい。

そして、不幸にして気に入らなかった場合の断り方も、洗練されている。
もしことわりを入れれば、「こちらには立派過ぎる方で」とかなんとか定型化された口述で、間に立った人がことわってくれる。

うーん、なんて楽なんだ。


ただ、明らかに他の形とは違うこともある。お見合いは、デジタルだってところだ。

お見合いはこの社会で最も制度化された出会いの形。結婚という制度と不可分。だから、それに向けてつねに結果を出すことが求められているのだ。
また会いますか? イエス。イエスということは、その人と結婚する意思があるということ。イエスの札を何枚かめくりれば、その先にあるのは自動的に結婚、となる。エスカレーターでそこまで運ばんでいってくれる。

しかし。もし1回ノーの札を切れば、そこで終わり。
もう二度と会うことはない。

中間解は、ない。
もう少し、友達関係を続けたい、なんて曖昧な選択は許されない。
キビしいな〜。

そう。だから、軽い気持ちでのぞむと返って後悔することもになったりする。でも最初はそういうものだとわかっていなくて、失敗しちゃうんだよね。
それである程度の覚悟をしてのぞんでいても、やっぱり応えるもんな。

相手にことわられちゃうこともあるし、こちらもファジーな態度が許されないから、では結婚ってなんだろうとか、いま僕の人生に必要なんだろうか。あれやこれやつらつら考えて。まあ、恋愛でもいつかの段階で結論を下すことなんだろうけど…。
出会った早々からそういうことを考え込んで、げんなりしてきたりもする。

まあ、そういったものを一通り経験すれば、お見合い初級レベルは卒業と言えるんじゃないかな、という気はするよ。
むかしと違っていまはお見合いでも、1回目の相手で決めることはなくて、何回もこなすのが普通。やはり最初のうちは、周りに言われて、当人の多少の好奇心もあって、考えも固まらないままのぞむんだろうしね。

ふぁ。


そう、前回この「お見合い放浪記」を観た時は、初級も初級、そういうお見合いの道理を一通り経験して、わかってきたころだったんだよなあ。
だから、ドラマに絶妙に共感して、ビビッドに反応しながら観ていた。
じゃあ、その後何回か経験して、それで初級を脱してきたのかというとそうでもない。いつまでもアマちゃんである。

ただ思うのは、お見合いはいろいろな出会いの形の一つである。この出会いの形が向いている人もいるんじゃないかってこと。
小説、映画、TVドラマに、ラブソング…。この世の中はなぜだか恋愛至上主義の価値観が行き渡っている。自由恋愛せざるもの人にあらず、って感じで。
でもべつのところに書いたけど、みんなが“掛居君”や“取手君”になれるわけじゃない。

そう、現実には自由恋愛というスタイルがうまくこなせない人も少なくないと思うんだよね。
そもそも自由恋愛なんて、たかだかこの数十年間出てきたスタイルに過ぎないのだ。数万年に及ぶ人類の長い歴史のなかではいたってマイナーな方法なんである。
だからこの時代にあっても、お見合いのような出会いの形があってしかるべきんじゃないかと思う。

かくゆう僕は、自分で何が向いているのかいまだわからないでいるけど…。
でもこの世の中には、お見合いという形こそがベストフィットな男女が、きっと少なからずいると思うのである。


それにしても……。
omiai_3そう、それにしてもだ。

僕も水野真紀とお見合いしたかったっ (;´Д`)

絶対ことわらないよ!


(以上。先日mixi日記に書いたコラムですが、せっかくなので一部手直ししてこのむびろぐにも再掲しました)。

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Comments

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