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November 12, 2005

九州国立博物館

午前8時。久々に、カプセルホテルにて気だるい朝を迎えてしまった…。


たまっていた航空会社のマイルのいくらがそろそろ期限を迎えるので、何か活用法を考えなきゃと思っていた。
ニュースで福岡県太宰府市に九州国立博物館が開館したと知って、よい機会なので九博ツアーに繰り出すことにした。

いまは東京でIT関係の仕事をしている僕だけど、名古屋で大学に通っていた頃には民族学と考古学を勉強し、博物館学芸員の資格も取得した。そんなわけで、新しい博物館ができたと聞けば気になってしまう。足を運んで古い遺物など目にすれば、気分もリフレッシュしてくるというものだ。

kyuhaku訪れたのは11月12日の土曜日。10月の16日に開館したばかりというだけあって、老若男女の(おそらく)福岡県民たちがわんさか押し寄せ、たいそうなにぎわい。博物館という、もっぱら閑古鳥が鳴いていて当たり前の空間としては異常な事態である。
僕は愛知県出身だから、先頃まで地元でやっていた万博を思い出してしまうネ。

まあ地方都市の場合、東京と違って国家レベルの立派な施設ができることってそうそうないわけなんで、オープン直後で多少浮かれ気味になる感覚は僕もわからないわけではない。
それにしてもここに来る人みんな、太宰府天満宮にも寄っていくだろうから、天神様に与える経済効果も大きいだろうなあ。


展示は、九州という土地柄だけあって、アジアとの交流をテーマに日本の歴史を再構築したものになっている。旧石器・縄文から始まり、遣唐使の時代、大航海時代などを経て、江戸時代で終わっている。
…でも実際のところ、日本がそれまでになく積極的にアジアと関わったのはその後のような気がするのだけど。

国家レベルで日本がこの島国の外に進出したのは、古代と、秀吉の朝鮮出兵と、そして明治維新後の100年ばかりの3回だ。最後の時代は実際にある地域を植民地にし、ある地域には傀儡国家を建国し、そしてかなりの地域を戦争に巻き込んだのだから。そんな時代は日本史上他にないよ。
どういう史観をとるにせよ、“アジアとの交流”を掲げるならば、そこに一切触れずに語ることなど、本当のところできまいて。

ただ、この博物館で展示されているものだけで考えると、わが国は、アジアからのさまざまな影響を、あくまで“受動的”に受け入れ、独自の文化を育んできた国家ということのようだ。
国立博物館の展示がこうなっているとすれば、現在の日本として演出したい自画像がこれなんだろう。たぶん、ある種の歴史は展示されないし、またできれば触れずに済ませたいものなのだ。


それにしても国立だけあって、立派な施設だったヨ!
なにせ文化庁所管の国立博物館は東京、京都、奈良と、そしてこの九州国立博物館の4館だけだし、ここは実に100年ぶりに新たにできた国立博物館なのだ(あくまで文化庁所管のものとしては、だけど)。
遠いからそうそう行けないとは思うけど、博物館好きの人なら一生のうちにいちどは観に行くべきミュージアムにリストアップしてよいと思います。


12日は太宰府天満宮をお参りし、九州国立博物館を観覧し、隣の九州歴史資料館も訪れた後博多に戻って福岡アジア美術館でアジア美術トリエンナーレを鑑賞。そしてカプセルホテルに宿泊。

本当はカプセルじゃなくてちゃんとしたホテルのシングルでゆったりしたかったけど、なぜだか主だったところは全て満室だった。

ちょっと話がそれるけど、カプセルホテルといえば、かつて会社から遠い寮に住んでいた際、飲み会や仕事で遅くなるとしばしば利用した。引っ越して以来ご無沙汰だったんで、懐かしくある。
まあ、僕自身は夜行バスでも飛行機のエコノミークラスでも寝る時は寝る人間なので、休むのはどういう空間でも大丈夫なんだけど…とはいえやや落ち着けないのも確かではあるね。
マイル利用とあわせ、格安旅行でござんす。


※以上は、mixiの日記に掲載したものと同内容です。
 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=53726926&owner_id=155401

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