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April 16, 2006

純情きらり

僕の生まれ育った愛知県岡崎市を舞台にした連続テレビ小説、「純情きらり」の放送がこの4月から始まった。地元が舞台のNHKドラマは、僕が小学校5年の時の大河「徳川家康」以来ではないかい。


 Aoimiyazaki


ドラマの主役である女学生を演じているのが、宮崎あおいチャン。昨年話題になった映画「NANA」での演技の記憶も新しい。若い女優さんたちのなかでもバツグンにキュートなお人だ。そんな彼女がセーラー服にくるまって、三河弁を話してくれるのだろうか…。

僕がかつてふれあった女子中高生たちと同じく、「やだげー」「ほだら」「やめりん」とか、滑舌よく喋ってくれるのであろうか。

萌え…。


ということで朝からチャンネルを回し、ブラウン管から三河弁が流れてくるのを聞くと、なんとも嬉しくなってしまう。といっても、登場人物たちが喋っているのはずいぶんライトで、スロウな三河弁だな。これは、もしかすると地元で視聴している人にとっては、標準語に聞こえてしまうかもしれない。

なにせ生まれた時から三河弁が当たり前だで、地元におると何が標準語で何が方言なのかという区別がつかんのだわ。

僕もかつてはそうだった。それでも、就職して関東地方に出てきた結果、日常で地元の言葉を聞くことがなくなってしまい、たまに帰省した時に三河弁を意識できるようになった。家族との会話もそうだけど、暇つぶしに車で喫茶店に行った時なんかそうですね、お店でたむろっとるおじちゃんおばちゃんたちの会話が、もぉみんな典型的な三河弁。おそらく、本人たちはわかっとらんのだろうけど…。


僕の見る限りドラマのなかでは、宮崎あおいチャン本人のセリフにはさほど三河弁が混じらない。これはちょっと不満に感じるところだ。彼女には、ぜひ共演する戸田恵子さん並みの三河弁を期待したい(…戸田恵子さんは名古屋の出身だけど、彼女のお父さんが三河の出身らしく、劇中でも一段レベルの高い三河弁を駆使している)。

このままでは萌えが足りないのだ。もっと萌えを!


もっとも、このドラマのなかの時間は、ただいま昭和12年(1937年)。この設定に従うと当時16歳の有森桜子(宮崎あおいチャン)は、死んだ僕のばあちゃんよりは年下だけど、親父やお袋よりはずっと年上だ。

と、そのことに気づいてから僕の想像力は、禁断の妄想を描き始めてしまった。いまはピチピチな彼女のお顔に、しわとかしみが生じて、白髪にまみれたらどんなふうになるのだろうと、イメージを膨らませてしまうのだった。

萎え…。


ついでにいうと僕の実家のある地域は、昭和30年(1955年)の、いわゆる昭和の大合併の時に岡崎市に編入された地域だ。だから実のところ昭和12年の宮崎あおいにとっては、僕らはよそものなのであった。

越えられない一線。ああ…。

ブラウン管に映し出される岡崎は、昔ながらの岡崎。岡崎城や、乙川噴水や、八丁蔵通り。これらは街の岡崎の風景だ。僕の実家からそんな街の岡崎に出るのには名鉄バスで30分。郊外の農村地帯に生まれた身としては、ドラマとはまた違う風景のなかで生きてきたのであるよ。

ああ。街の生活が、街の宮崎あおいがまぶしい。


 

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