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June 17, 2006

間宮兄弟

半年ぶりに、解放された。

一切の締め切りに縛られてない休日が、僕の生活に戻ってきた。はぁああ。何にも追われていないって、え〜な〜。

ぼーっとして、脱力系な時間を過ごす。窓から見上げる天気は、曇り…。

僕が本職の傍らIT系の業界誌やWebサイトに技術解説の記事を書く活動を続けているのは、僕を知るみなさんの多くはご存知の通りだ。とりわけ、この半年間取り組んできたのが、新たな書籍の執筆と編集だった。長かった。勤務時間中には書けないので時間外や休日をそのために費やすわけだが、書いても書いても終わりそうになかった。

その書籍の原稿を、他の執筆者たちの書いた分も含めてとりまとめて、内容に手を加えて、図や写真を揃えて、この金曜日に制作会社に全て入稿を完了したのだ。全てだ! 100パーセント。もはや残っているものは、何もない。

解放された…。

このあとはできあがってきた校正刷りを確認する地道な作業がたんたんと続くのだけど、それはもはやたいした作業ではない。産みの苦しみの段階は過ぎ去ったのだ。あとはもう、本ができあがるのを待つだけだ。それは情報セキュリティをテーマにした技術書で、8月上旬に書店に並ぶ予定だ。僕にとっては、社会人になって5冊目の著作にあたる。


Samuraiblueそんなわけで、腑抜けた足取りでふらふらと街を歩く。横浜駅に出て、昼食のため回転寿しに入って生ビールを頼みぐびりと喉に通す。ぷぁあ〜、うまいっ。昼間っから飲むビール…最高だよ。

軽く酩酊しながら、街をうろつく。なぜだか赤レンガパークにあるサムライブルーパークに足を向けてしまったりする(写真)。しかし基本的にはやることもとくにないので、携帯電話を取り出して映画の時間を調べる。観たい映画は決まっていた。もう上映期間の終わりも迫っていた「間宮兄弟」だ。

新宿で1館、上映されているのを確認すると、夕方電車に乗って映画館に向かった。このシーズン最初のつっかけを足に履きながら。ちなみに帰途には雨が降っていて、この日、僕の生足はほどよく濡れてしまったのである。


ということで鑑賞した「間宮兄弟」なのだが…。

これは…イイ!

結論から言えば、なんとも僕の感性にジャストミートに突っ込んでくる映画だった。

まず主人公たちの部屋が、本でいっぱいだというところに共感を抱く(僕の部屋も本は多いのだ)。そして、女性たちにかかんにアタックしながも、器用になりきれず、ふられてしまってハッピーエンドを迎えられないという展開にも激しく共感を抱く。いいやつなのに、モテない。わかる、わかるよその気持ち…。

そういう共感をベースにしつつ、登場人物たちの会話がまた絶妙だった。その間合いとやりとりが愉快で、日常の風景を綴ったタイプの映画にも関わらず2時間ずっと楽しませていただいた。

ま、日常の機微を描く映画といっても、もちろん創作的な要素はある。最大にして唯一、この物語の根幹とでもいえるそれは、すなわち、いい歳になった男がいまだ兄弟で遊んでいるという設定だ。男二人兄弟で育った僕、映画を観ているとついつい、幼少のみぎり弟と戯れていた日々を思い出してしまう。ああ〜弟はいま何してるのかな。また遊びたいなあと、観賞後ふと携帯を手に取ってなんかメールでも送ろうかと思ってしまうのだが…。いやお互いもういい大人なんだから、と考えてとどまった。

僕らはもう大人。あの日々は戻ってこないのだ。…でも、スクリーンの向こうで二人は遊んでいる。だから、この映画はファンタジーだといえる。現代を舞台にした、ユーモラスで心優しきファンタジーなのだ。

間宮兄弟の二人には、佐々木蔵之介と塚地武雄という凸凹兄弟を配役している。ほかに沢尻エリカとか、常磐貴子とか、時に中島みゆきが出てきたりする。


おそらくDVDが出たら、購入してしまうだろう。半年間の束縛から解き放たれ、緩んだ頭で鑑賞したせいかもしれないけど、そんなふうに感じさせた映画であった。公開期間中に観られてよかった。

ついでにいうと、こんどは僕の部屋でカレーパーティーと、浴衣パーティーを催したくなってしまったのだよ。そう、やっぱり浴衣である…うーん、ええのう。たまらんのう。

おっと、季節はまさに…夏!? むむ、これは…。


 

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