« 大奥 | Main | 硫黄島からの手紙 »

January 08, 2007

王の男

お正月休みが終わってしまった。

悲しい。


最近思うのだけど、僕は年末年始のシーズンがけっこう好きなのだろう。その時期、僕の周囲で迎えそして過ぎ去って行く諸々のことをいとおしく思う。

クリスマスが何の成果もなく終わり、職場は徐々に仕事納めモードに入り、でも自分の仕事は全く片付かず、こんなんで年末が迎えられるのかなあと思いながら働いている。でも仕事納めの日にはもういいやとすっかり投げやりになり年末休暇に突入する。

僕はクルマで東名を走り、実家に帰る。そして居間のコタツでごろごろだらだらと過ごしたり、友人と会って飲みにいったりする。大みそかの定番である紅白歌合戦が始まり、といって熱心にテレビ画面を眺めるでもなく、ただ小林幸子の衣装だけは確認したりしていると、いつの間にかエンディングを迎えてゆく年くる年が始まるのである。

そういう、マンネリとした時間の過ぎ方が、たまらないと思う。

しかしそんな正月が明けて休みも終盤にさしかかった頃。

僕は帰省を終えて、横浜のマンションに戻ってきた。そして、ついに11連休の最後の日を迎えるに至った。

暇だから、映画でも観に行くか…。

そうやって休暇の最終日の夜に鑑賞した映画は、韓国映画「王の男」。少し前に予告編を観ていて、はたして面白いのかなあ? と思って選んだタイトルだった。

結論としては、なかなかの傑作だったといえよう。


僕は歴史を舞台にした映画はわりと好んで観るのだけど、韓国の歴史時代モノというのは、もしかすると初めてかもしれない。ふだん目にすることができない、韓国の過去の民衆の衣装や生活、そして宮廷模様などを伺うことができて、スクリーンを眺めていてなかなか楽しかった。

もちろんストーリーとしても面白かった。

根無し草のように生きて都に辿り着いた芸人たち(主人公と女形の相棒)が、ひょんなことで王に雇われる。ところがその王が屈折した性格の持ち主。とんでもない暴君だった。相棒と自由を奪われた主人公は、命をかけて王様と対峙する——。

ということで、この作品はいわば歴史を舞台にしたヒューマンドラマということができる。


ところで本作の王様、その性格が歪んでしまった原因は、宮廷内の陰謀によって母親が殺害されてしまったことがきっかけらしい。

むむ!? 陰謀で妃が殺害されてしまうって、どこかで観たよなあ、と思った。そう、これはNHKで放映されていた韓流ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」の出だしのシーンで描かれていたことと同じではないか。

そう思って少し調べてみると、王様は実際の歴史上の人物がモデルで、「王の男」も「宮廷女官チャングムの誓い」も同一の方なのですね。その名は、燕山君。なるほどね。

ということで、ほんの少し韓国史の勉強になった映画でありました。


ああ、早く来年のお正月が来ないかなあ。

いや、必ずしもお正月でなくてもよい。まずはゴールデンウィークか、そして次には夏休みがある。その後が年末年始だ。

最初のゴールデンウィークまで、あと3ヵ月半か。いやはや、ちょぉっと先ですよね。ああ、それまで何を張りに生活すればいいのだろう。

ということで、休み明けからしばらくの期間、いささか鬱な気分を抱いたまま会社に通っているワタクシであった。


 

|

« 大奥 | Main | 硫黄島からの手紙 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 王の男:

« 大奥 | Main | 硫黄島からの手紙 »