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August 11, 2007

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

夏休みの話題作の一つ、ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団を鑑賞する。


最近つくづく思うのだが、ハリー・ポッター君にとってホグワーツ魔法学校に入学したことははたして幸福だったのだろうか?

たとえ継父母に虐げられていたとしても、マグル(普通の人間)として日常生活を送っていたほうがマシだったのではないだろうか?

だって、有名な魔法使いの両親の息子と注目されるのはいいんだけど、そのせいで闇の帝王ヴォルデモートなんてヤツに闘わなければいけないのである。これがなかなかにマジな闘いで、魔法学校では既にそのために死人も出ているほどだ。そう、前作ではセドリック少年が学校間競技会の最中に、ヴォルデモート一派の手にかかって落命した。

学園モノとしてはなかなかにヘビーな展開である。僕は考えてしまうのである。ハリー・ポッター君よ、キミはそれで本当によかったのか?

もちろん、そんなことを言っていたらお話が成り立たなくなってしまう。やはりハリー・ポッター君にはこの先も、書籍と映画が完結するまでホグワーツ魔法学校でがんばってもらわねばならぬ。


しかしながら、このハリー・ポッターと不死鳥の騎士団を鑑賞してますますその意を強くした。

今回のハリー・ポッター君、のっけからオトナの世界の権力闘争に巻き込まれ、無実の罪を着せられて魔法学校を追われそうになる。やれやれ、14歳の少年なのに魔法界の“政治”に巻き込まれるとは…。なんて気の毒なやつなんだ。そこはキミが生きていくところなのか?

まあ、そんな出だしで始まるシリーズ5作目のこの作品。端的な感想を言ってしまえば、“暗い”ということだろうか。ハリー・ポッター君の的は闇の帝王ヴォルデモートとだけではない。自身に着せられた濡れ衣と、魔法界のなかの誤った“教育再生”、魔法学校の校長と魔法大臣の間の政治的対立といったものと闘わなくてはならぬ。

おおい、救いはないぞう。


いや、救いは一つある。それはハリー・ポッター君に恋人ができるのだ。しかも初めてのチュウまでしちゃうのである。ひゃっほう。

お相手は、前作で振られてしまったアジア系のチョウちゃん。日本の女子高生を彷彿とさせるような黒髪での制服スタイルが“萌え”を感じさせる。こんな乙女のハートをつかむなんて、ハリー、なかなかやるじゃないか。

ということでドキドキしながらスクリーンを眺めるのだが…。

ところがこの恋、全く盛り上がらない。放課後の秘密の活動で二人の仲が深まり、ついにファーストキスを交わしたかと思いきや、次の場面では一転、疎遠になってしまう。そしてラストに至るまでチョウちゃんが登場することはない。

おいおい、邪魔が入って二人の間にすれ違いが生じるのはよいとして、その後は修復フェーズに入り、結果として関係がより深まるのが学園恋愛モノの定番ストーリーだろ。そこから逸脱した展開…このエピソードにいったいどんな意味があるんだ??


おいハリー、ハーマイオニーたちとばかりつるんでいて、恋人を放置していったいどういうつもりなんだ…。


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